不妊症の治療

不妊症の治療とは

不妊治療には大きく分けて、「一般不妊治療」と「生殖補助医療(ART)」の2種類があります。

生殖補助医療(ART)とは配偶子(卵子と精子)や受精卵(胚)を体外で取り扱う高度不妊治療を指し、大まかには、取り出した卵子と精子を合わせて、体外で受精させる「体外受精」と、顕微鏡下で卵子のごく近く(場合により卵細胞内)に精子を注入する「顕微授精」の2種類があります。


こうした技術にたよらない治療法(薬物療法、手術療法、配偶者間あるいは非配偶者間の人工授精など)を一般不妊治療といいます。
不妊治療は通常、自然に近い方法からより高次の治療法へと、段階的に進んでいきます。生殖補助医療(ART)は一般不妊治療と比べて経済的負担が大きく、また肉体的負担も少なくないことから、そこに進むか否かの決断は、不妊治療を受ける際の大きな節目といえます。

矢崎 智子先生

一般不妊治療

一般不妊治療の主なものとして
A)性交タイミング指導
B)薬物療法
C)手術療法
D)人工授精
があります。通常、まず性交タイミング指導から開始し、不妊の原因に応じて、薬物や手術による治療を行います。それでも妊娠に至らない場合は、人工授精へと進みます。一般的には、1つの治療法に費やす期間の目安は、約6カ月です。一般不妊治療を約2年間続けても妊娠に至らない場合、生殖補助医療(ART)へのステップアップを検討することになります。

一般不妊治療 》

人工授精 》

生殖補助医療(ART)

人工授精をある程度行っても妊娠しない場合や、一般不妊治療では妊娠しにくい原因がある場合、つぎの選択肢となるのが、卵子や受精卵(胚)を体外で取り扱う「生殖補助医療(ART)」です。

生殖補助医療(ART)は
A)取り出した卵子と精子を合わせて体外で受精させる「体外受精」
B)顕微鏡下で卵子に精子を注入する「顕微授精」
という2種類の治療に大別されますが、正確には妊娠成立を目的とするヒトの卵子や精子または受精卵の体外操作を含めたすべての治療や処置のことをいいます。


子宮内胚移植(ET)、配偶子卵管内移植(GIFT)、接合子卵管内移植(ZIFT)、配偶子と受精卵の冷凍凍結、卵子と受精卵の提供そして代理妊娠なども含まれます。生殖補助医療には夫の精子や提供者(ドナー)の精子を用いた人工授精は含まれません。

体外受精について 》

矢崎 智子先生